歯周病菌によって歯ぐきが炎症を起こし、腫れると、その異常を知らせるサイトカインというシグナルが血管に乗って全身へと伝わります。進行・治療共に時間のかかる歯周病は、長期間シグナルを発信し続けることになりますので、免疫機能も長期間戦い続けざるを得ません。結果、全身の組織や臓器に悪影響を及ぼしているといわれています。
現在、心疾患、糖尿病、誤嚥性肺炎、骨粗鬆症、アルツハイマー、さらにリチウムや脳梗塞の発症の一部が歯周病と関係していることが明らかになっています。なかには命に関わる病気もあります。歯周病を予防することは、これらの全身疾患を予防することにもつながるのです。