歯周病を治療していく上で、私が歯科医師になった20年前と最も違うのは歯周組織再生療法の進歩でないでしょうか。以前であれば抜いてしまわないといけないような歯でも、現在では治療によって大きく再生することが可能になっています。あくまでも重度歯周病よって抜かないといけない歯が無くなったというわけではないのですが。。。その中でもエムドゲイン®︎ゲルは当時スウェーデンで開発され、私が大学院で研究していた時の研究課題でした。ですから、もう20年以上、歯周病の再生治療のファーストチョイスとして利用されております。もちろんその間、感染に対する不安から加熱製剤になったり、利便性からゲル状になったりと若干のアップデートをされていますが、治療のコンセプトは当初のままです。最近では、阪大の村上教授が開発されたリグロスという日本初の再生療法も生み出されていますが、世界で利用されているエムドゲインが消える事は無さそうです。私も過去にエムドゲインを利用した数々の再生療法や形成外科を行ってきましたが、これからもエムドゲインとリグロスをそれそれの患者様の状態に合わせて利用できるようにどんどん新しい技術と知識をアップデートしていきたいと思っております。

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